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原始反射と発達障害

生まれたての赤ちゃんには、これから世界の中で生き抜くために本能的に備わっている能力が『原始反射』です。

おっぱいをから母乳を飲んだり、手にひらに何かが触れた時にギュッと掴もうとする動作などです。

これらは特定の刺激に対する反射で赤ちゃんの意思とは無関係で起こります。原始反射は脳幹や脊髄の中枢神経よって引き起こされ成長につれ消失し、脳(皮質、中脳)の発達によって抑制されます。

原始反射にはいくつかの種類があり消失時期も異なります。

 

原始反射の残存と発達の凸凹

原始反射は種類によりますが誕生後、半年から2年ほどで統合されます。統合された反射は無くなっているのではなく押入れに入って姿を表さなくなります。

脳(皮質、中脳)の発達によって人間らしい理性的な思考や行動取るようになるのですが、原始反射がうまく統合されていない場合、本能で行動を取ってしまうことになります。

 

原始反射の種類

モロー反射

赤ちゃんが大きな音を聞いたり後ろ向きに倒れそうになった時にびっくりした時に起こる反射です。何かびっくりした時に倒れないように、もしくは落ちないようにするための反射。

ギャラント

側弯反射、背反反射とも呼ばれています。胎内で姿勢を変えたり出産時に産道を通る助けをしていると考えられています。

自立歩行反射

新生児の両脇を支えて身体を支え、足を床に着け、少し前かがみの姿勢をとらせると新生児でも足を交互にあげて歩くような動作をします。

足底反射

バビンスキー反射とも呼ばれています。生後2歳以降も反射が残る場合は錐体路障害が疑われます。錐体路とは大脳皮質から末梢神経へ繋がる神経路です。指先を使う細かい運動を行うための信号を伝える役割果たしています。

手掌把握反射 

手の平を指で触ると握り返してくる反射。通常生後6ヶ月でなくなります。残存している場合は指先を器用に使う(鉛筆を握る、ハサミを使う、箸を使う)などに影響を及ぼします。

探索反射

誕生時から存在し、生後4ヶ月ほどで消失します。

探索反射は母乳栄養行動を助けるものである。この反射によって新生児は、口をなでるものの方向に頭を向け、頭を移動させることによって目標を探します。このやり方である程度応答した後(母乳栄養した場合は誕生後3カ月頃)は、目標に直接移動するようになります。

哺乳反射

赤ちゃんが初めて順応する原始反射が、授乳するための哺乳反射です。赤ちゃんは哺乳反射により口周りの皮膚を刺激されると口を開けて刺激の方へ顔を向けます。生まれた子にこの反射が備わらない場合、授 乳をすることができません。

  非対称性頸反射

  この反射は産道を通る際に大切な動きをしています。身体をよじる動きを助けて考えられています。また頭(視覚)と腕、手(触覚)の動きと関連していて距離感を確立し協調性を高めるトレーニングの役割を果たしています。